戸田市F様邸

IMG_1543ご主人= 奥さま=奥  インタビュアー:水野= 清藤=

家が建った時は結婚した時より嬉しかったよ。

 

奥:主:色々お世話になりました。
水:いいえこちらこそ、色々お世話になりました。
主:だいぶ立派な家を建ててくださって…本当に助かりましたよ。
水:今日は色々とお話を伺いたいと思いますけれど、ざっくばらんでいいですけれど、家づくりを考えるキッカケは何だったのですか?

IMG_1507主:まずは、最初家を建てたのは40歳の時だったな。その前には社宅に入っていたんだけどね、いつまでも社宅に居られる訳では無いから、家内と相談して、昭和53年に前の家を建てたんだ。
奥:あの時ちょうど会社が調子いい頃だったからね。私も主人もね。
主:ぼろアパートから社宅に入ったんだけど、その社宅って結構人の出入りが激しい所だったんだ。
そして、出て行く人を見ると皆立派な家やマンションに引っ越していくから、その時かな、「ここを出る時は家を建てよう」って思ったキッカケは。だけど、お金が貯まるまで待つ、じゃあなかなか実行出来ないなって考えたから、借金しながらでも、定年までには全部払いきるよう計算してから前の家を建てたんだ。歳を取ったら借金だってできなくなるし、今思うとあの時は若いから頑張って働けたんだよね。
今はもうあの時みたいに頑張れないもんなぁ。
奥:やるって時は早めがいいね。

主:そして、家が建った時は結婚した時より嬉しかったよ。
…まぁ結婚した時も嬉しかったけど。
奥:あら。
主:それ以上だね。
奥:随分無理してるわね(一同笑い)
主:いや本当。
奥:まぁそうね。
この人、自分の家を間違えそうになったことあるもの。
前住んでた社宅の方に帰ろうとしちゃって(笑)
信号待ちしてる時に「あれ、家建てたんだっけ」って思い出して慌てて帰ったそうよ(笑)

水:長年の習慣って凄いですね。

 

 これから「我が家だ」って実感を得ようとしていたその時にね…

 

IMG_1515清:それで、今の家を建てたキッカケは区画整理でしたっけ?
主:そうそう。区画整理だね。長い時間かけて行うから、結果的に35年間住んでいられたんだけど。
奥:でも建ってからまだ3年か5年ぐらいしか経ってないのに区画整理の話が来たもんだから困っちゃったね。
こっちは苦労してやっと家を建てたっていうのに。
これから「我が家だ」って実感を得ようとしていたその時にね…
建ててから間もなくそういうのは覚悟しなきゃいけなかったのは辛かったわ。

水:お話を聞いていると、よほどの事だったんでしょうね。
主:そうだね。市役所の人は「決定事項ですから」って簡単な気持ちで言うからね。
こっちは全部汗水たらして働いてやって家を建てた訳なのに、立ち退きだなんて…

奥:でも今考えれば、こんな良い家を建てて下さったから、東都ハイムさんには感謝ですね。本当に。
水:いえいえそこは…お父さんとお母さんの熱い想いをひしひし受け止めながら必死にやりました。(笑)

 

しんちゃんが紹介してくれるなら間違いないなと思って、お願いした

 

奥:元々しんちゃんの紹介で東都ハイムさんにお願いしたんだっけ?
主:そうそう、前の家の基礎を作ってくれた渡辺さんの所の息子さんね。
建てた当時はまだ子供だったんだよね。
成長して大人になったしんちゃんの所に行って、前回家を建てて下さったOさんは今どうなさっているか聞いたの。
すると「Oさんの所は体の具合が悪いから、引き受ける事は難しいと思う。家を住み替えるなら、東都ハイムって会社を知ってるけど、そこは間違いないよ。お願いしてみたら?」って紹介してくれたの。
しんちゃんが言うから間違いないなと思ってね。お願いしたんだよね。

主:実際何をやっているのかは分からなかったからね。あっちこっち現場を見に行ったよ。
水:実際にうちの越谷の現場をしんちゃんと一緒に見に来てくれたんですよね。
主:そうそう。工事中を実際に見てみないと。基礎とか
水:そのあとお父様お母様ご一緒に事務所に来て頂いて…
主:事務所に何回行ったか多すぎて忘れちゃったわけだけれどもね。

主:家を建てる前の基礎の部分も見に行ったんだよね。
家を建てる時に杭を打つと地震の時でも安心だって事でね、確か36本打ったんだよね。
水:そうですねその位ですね。どうですか?昨日も大きな地震がありましたけれど。
主:いやあもうわかんないね。地震なんか。
奥:あんまり感じないねえ。

上棟後奥:丁度去年の夏に、猛暑の中屋根をやっていたよね。この間の夏の暑さでその時の事を色々思い出しちゃって…
水:そうですね。上棟した後に記念撮影したりして、あの時暑かったですよね。
実際、上棟した後に職人さん等関係者を合わせてあれだけぴしっとした集合写真ってなかなか撮らないので…いい記念写真が撮れましたね。

水:一つ残念なのが、しんちゃんが施主様のような感じで真ん中に写っていて (一同笑い)

奥:まるで「俺が東都ハイムを紹介したんだ!」って感じだよね(笑)
清:それでも皆さま綺麗に映っていますし、最高のまとまり感です。
主:そう、しんちゃんも喜んだ事だし、息子達も喜んだなぁ。

 

やっぱり専務さんは設計の知恵があるからね

 

水:お話を整理しますと、こつこつとお金をお貯めになって前の家を建てて、そこに35年お住まいになられた、と。
しかし区画整理で立ち退かざるを得ず、新しい家づくりをしようと言う事で、打ち合わせを繰り返させてもらいました。
その時に「こんな家を建てよう!」という想いってありました?
主:最初は、息子や娘が独立したからね、掃除とか大変そうだから、前の家の様にまたでかい家じゃまずいかなと思ったの。
小ぢんまりとした家でいいなんて話をしたんだけれど、結局30坪位になっちゃったね。
水:最終的には39坪でしたからね。
主:前の家は36坪あったから、むしろ大きくなっちゃった(笑)

水:最後の方にもリビングを一畳分広げたりしましたしね。
主:リビングが広いといいなって話になったね、最終的にね。
水:これは…打ち合わせを繰り返していた時のメモですね。
結構後ろの方…ああ、ここですね。
ここを90センチ広げましょうかって話になってですね…
奥:そうそう。やっぱり専務さんは設計の知恵があるからね。
水:初めは廊下すら無くしちゃいましょうかって話にもなりましたね。
玄関入って廊下の空間が勿体ないから、その分は空間として取らず部屋にしましょうかっていう話とか、収納にしちゃおうかっていろいろ。そのような話には、しんちゃんのお父さんも一緒に打ち合わせに入ってもらって、彼の視点からアドバイスを貰ったりしましたね。
主:そうだよね。
あと内装の事なんか分からなかったから、課長さんから勉強しながら教えて貰ったよ。
奥:コンセントなんかがね、特に建ててから「ここにあればいいね」ってならないようにね。
前の家みたく、手の届かない所にコンセントの穴があるような事がなくなって良かったよ。
主:そうだね。

水:あ、これですね。これが一回目の打ち合わせでお母様から案を貰って、それを図面に起こしたものです。
で、それを初めての打ち合わせの時に使ってですね…
奥:覚えてますよ。
清:現在の間取りに決まるまでにどのくらい打ち合わせをしたんですか?
奥:15~16回位いってるよ。
水:一番初めのプランを出させてもらってから、半年ほど打ち合わせをしましたね。

 

「やっぱりこういうのが良かった」みたいな事にならない様に…


清:
プランをやっている時に分からなかった事ってあります?間取り作って、この大きさは広いのか、狭いのか。

IMG_1513主:間取りではね、うちは田舎育ちだから、でっかい窓で、後ろまで風が通り抜けていくような感じにしたかったんだ。…だけど、今は筋交いとかあるからそうはいかないもんな。
前の家は窓が結構あったんだけど、今は耐震基準とかあるからさぁ。
奥:親が明治生まれで、家も昔ながらだったから、なんでも間口を広く取ろうって考えだったんだよね…
清:それは、打ち合わせをしているうちに今の窓は勝手が違うんだって気づいたんですか?
主:そうだね。最初はわかんなかったけど。
でも今は一個一個独立した窓になっちゃったんだから、聞いたらやっぱり耐震の為に筋交いとか必要なんだと。
そのために一個窓を作ったら最低でも半間は離して作らなければいけないとか。
清:そうですね。その辺を図面上で打合せしながら…
主:そうそう。やっぱり話をしながらじゃなくちゃだめだね。
あとから「やっぱりこういうのが良かった」みたいなことにならない様にね…
清:既に家を持ったことがある経験から、そこから使い勝手とか色々想像できますから、そこを打ち合わせに持ってきた感じですか?
主:そうそう。

竣工時外観水:前の家を参考にして、お話もよく聞くと、窓の位置にはこだわりを持ってらっしゃいましたよね。南から北に風が通り抜ける感じとか。
耐震の基準等ありましたけど、そこは最後までプランに反映しようって思いました。
前の家の住みやすいポイントが実際にそこでしたからね。

水:どうですか?実際に家が建ってみて、いろいろと建てる時のこだわりとか…
主:そうだね、やっぱり建てる時にここがいいとかいろいろ話し合ったけれど…
奥:最初はね、小さい時、実家の近所にあった家で、昔ながらの廊下がいっぱいあるやつが欲しかったの。
水:そうですね。回廊式の廊下を当初計画されましたよね。
主:お客さんが来たときに、部屋を通らなくても廊下から入られるからね。
奥:そうだね。
水:今回のお家を設計した段階でも、前の家の設計や暮らし方、例えば住みやすい所や住みにくい所をハッキリさせて、住みやすい所を取り入れながらプランを作りました。

今の東都ハイムさんが建ててくれた家は頑丈で、気に入っているんだ

 

清:住み心地の方はどうですか?
奥:いいね。大丈夫
主:最高だね。
前はね、車の通りが多い道に面していたから、枕元で車が通っているかのようにうるさかったんだよ。
だけど、少し離れただけで凄く静かでさ。あんまり静かだと今度は逆に気持ち悪いのね(笑)
清:不思議なものですね。

IMG_1518主:でも今の東都ハイムさんが建ててくれた家は頑丈で、気に入っているんだ。
水:ありがとうございます。
主:家の前を通りがかる人でも、「この家は何だろう」って見ている人結構いるんだよ。
奥:それに加えて今は百日紅の木を植えているから、綺麗だよね。
清:綺麗ですね。

水:前の家から梅と百日紅とミカンを植え替えて持って来たいって話でしたよね。
主:あれ全部やったら大変だったよな。
水:そうですよね。

清:今そこに植わっているのはナスですか?
主:そう、ナスですね。へたれているけど(笑)
奥:他にネギや大葉も育ってきたんだけど、市販の物より香りがよくて気に入っているよ。
主:トマトも随分獲れたんだ!最高だったよ。
IMG_1537水:今はゴーヤが最盛期ですね。
奥:苦いの好きだったら、どうですか?
水:いえ、大丈夫で…(笑)
主:一本くらい会社に持って帰りなよ。
清:もみじはありましたっけ?
奥:もみじは一番端。
主:これも植木屋さんにやってもらったからよかったんだよね。
水:やはり移動させて根付かせるには職人さんの力が必要ですね。
主:そうだね。素人の手に負えるものじゃないよね。
奥:職人さんが言うには、ここまで持ってくる事は人間でいうと大手術することと同じことなんだって。よく根付いたねって言ってたね。

主:
敷石なんかも、しんちゃんのお父さんがやってくれたんだよ。
水:そうですよね。
IMG_1538彼が「今日は俺が仕切る」なんてとても張り切っていましたね(笑)
奥:よく「どうですか?」って石の置き方を良く聞いてくれましたね。全く問題なかったですが、「何か問題があるなら置き直しますよ」と何度も丁寧に言ってくれました。
主:あと、カエルな。俺は前どこでも考えずにカエルを置いてたけど、こういうのは玄関に置いとくんだってね。「お帰りなさい」って意味だから。
水:あぁなるほど!一応会社の事務所にもあるんですけど、裏口に置いてて…
主:そりゃダメだよ(笑)

IMG_1541―この玄関は、門を開けたら空間が広く取れているから、モタモタせず皆がすぐに入れて良い気持ちだね。

主:また…この板がなあ、東都ハイムさんの事務所に来て、見させてもらったけど気に入っちゃってなあ。
水:干し板ですね。うちの事務所で契約して頂くときに見て頂いて、ご主人が「いいね」って気に入って貰ったんですよね。
主:しかもね、これを一番上まで貼らずに、途中までにしておくのがミソだね。
水:天井までやっちゃうと、ちょっとやり過ぎかなって雰囲気ありますよね。
奥:そうだね。丁度いい具合ってもんがあるものね。
水:なるほど。
奥:皆、節が無い木材の方が良いなんて言うけど、節がある方がシッカリしているんだよね。
主:俺もこれは気に入ったよ。
奥:小倉さんが言ってらっしゃったもんね。
水:小倉君はね、元々が材木屋ですからね。
主:ニスも塗ってあって…いい味が出てるよ。

奥:この玄関は、門を開けたら広く取れているから、モタモタせず皆すぐに入れて良い気持だね。
水:そうですよね。
主:だなあ。
奥:淵は狭いより広くて、奥行きがあるからいいよね。
水:玄関の向きは真ん中にするか、西側にするか東側にするか結構悩みましたよ。
主:そうだよね、やっぱり。
水:初めは東だったんですけど、車の都合でじゃあ西にもっていこうってなりまして。最終的に家の見栄えを考えて真ん中に持って来た、というような経緯がありますね。真ん中が正解でしたね。
主:そうだね。
まぁ、本当にこの家は言う事がないよ。

前から後ろへ風が抜けるような窓の配置が良いよね

 

水:じゃあ、このお家で一番良い所は何ですか?居心地の良い場所と言いますか。
主:ここリビングが一番いいね。他にも、外も良いしね。今までいろんなものが逆の向きで不便だったから。
水:そうですね。例えばキッチンが窓を向いていて、食卓はキッチンに背中を向けて…
主:そうそう。
IMG_1522水:で、お母さんがテレビを見ながら料理をする、みたいな感じが出来なかったんですよね。
主:そうそう、だから鏡にテレビを映して見ていたんだ。
水:さかさまで映ってしまいますね(笑)。
奥:そうそう。
主:そういう風にやっていたんだよね。昔はね。今はちゃんとテレビの方向を向いているから。
奥:でも、背が低いから、キッチンのカウンターに飾り物を置くと私が見えなくなっちゃったりしてさ(笑)。
キッチンの高さは人それぞれの好き好きだけどね。どうあっても住めば都よ。
主:どうにもなるんだよ。
水:それは、満足して生活していただけて、そこに気分がいいと感じてさえもらえればと思いますね。

清:何ここ(笑)すごいふわふわしていて気持ちいい (笑)
奥:中にクッションみたいなのが入っているんじゃないの?
清:凄い感触。
主:畳一枚って訳じゃなくて、その下にクッションが入っているから、そこで横になっても楽よ。
冬そこで日向ぼっこするのが気持ちいいんだ。
竣工時外観-2水:日当たりが良いのが一番ですもんね。
主:太陽の光がこっちにくるもんね。冬は。
奥:でも、二人でそこに足向けたり頭向けたりするのは、昔は囲いが無かったから通りから丸見えだったのよ。今はその心配をしなくていいね。
主:こんな立派な家に住んでいるんだから、窓やカーテンを閉めるのはそんなに好きじゃないんだよ。
奥:息苦しくなっちゃうしね。
昔の家は障子があったからまだよかったんだけど…
主:今はね、どの窓開けっ放しにしてる。
さすがに出かける時は閉めるけどね。
そして、このガラスも二重になってるから、ガラスを割って入ろうにもそう簡単にはいかないさ。

主:…やっぱりこの家のような、前から後ろへ風が抜けるような窓が良いよね。
奥:こっちが涼しいし…あと、まだ木の香りが残ってるからね。
水:エアコンを点けなくても風が流れてるような感じがしますね。
主:そうそう。で、皆家に来て、やっぱり「涼しい」ってかなり評判だよ。

水:お母さんはどこが一番気に入ってます?
奥:さっきも話してたけど、玄関ね。
主:玄関も良いけど、その他ほとんど全部いいよね。
トイレだって広いでしょ。
水:はい。広くしましたよ。
主:玄関から、廊下が真っ直ぐ伸びているのがいいね。
水:そこにも腰板貼りましたからね、雰囲気も全然違いますよね。
主:玄関とその先の門扉も開けておくと、通りの人もちょっと気になるみたいで見ちゃうのよね。
玄関の雰囲気が気なっているのかなーなんて。
だから、ほとんど全部いいよね。
奥:よかったね。
あと、家は二層式の洗濯機だから、それ用のスペースを早めに確保しておいてよかった。
主:中だけじゃなくて、庭の草木や塀もいいよな。

水:いろいろ前の家の物も持ってきていますから、前の家の面影を楽しめつつ、今の暮らしを楽しめているようで何よりです。お話を聞かせてもらってありがとうございました。

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